すとーる・まーじん

ロケットとか飛行機とかもぐもぐします

イギリス旅行2017夏(後編)

前記事の後半です。

◆8/16(水)王立空軍博物館コスフォード(Royal Airforce Museum Cosford)

 オックスフォードから車を北西へ走らせること2時間、コスフォードの王立空軍博物館に向かう。本日はこの旅行で最もボリュームがあると予想される博物館である。予定通り開館直前に到着し入館する。入館して早速TSR-2を目の前にして1時間が消える(図1)。コスフォードのTSR-2はウェポンベイは閉じてるものの、エアブレーキやエンジンバイパスドア、アビオニクスドアが解放されていることからダックスフォードと比べるととてもよくわかる。またタイヤのカットモデルやエンジン単体、リヒートユニットが広々と展示されていていろんな興味を満たせる見せ方も非常にグッド(図2)。XR220もXR229も実際には飛行をすることなく、TSR-2の開発計画中止によって終了した航空機であり、少しさびしい感じもした。TSR-2の書籍については和書ならばいさく先生が執筆された記事あたりを読むと良いと思う。技術的なところについては洋書やFact sheetで数多く出ている。

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図1 TSR-2(XR220)

 

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図2 ブリストル・シドレー「リヒートユニット」

(エンジン本体ではない)

 

 さらに奥のハンガーに進むといよいよ大戦機コーナーである。一〇〇式司偵と五式戦闘機の実機を目の前にして、流麗な姿一〇〇式司偵(図3)と世界にここだけにしかない五式戦闘機(図4)を目の前にしてまたぐるぐるするだけの生き物になる。イギリスのミリタリーオタクが五式戦について解説していたが、その開発経緯やら機能等をすごく的確に説明していてすごいと思った。別のハンガーには垂直吊りされたLightningやらヴィクターやら英国航空界の全てが詰まってる感じがした。ところでVシリーズのナショナルマークが淡い青なのはどうやら核攻撃の際の熱輻射による吸熱を抑えるために淡い色になっている(図5)ようでTSR-2の機体の白色カラーもテスターカラーではなくデフォルトのカラーのようである。一日中ぐるぐるしてあっという間に楽しい一日が終わり、オックスフォードに帰る。この日は、ぶらぶらとしつつエスニック料理屋で久しぶりの米に感謝しつつ乾杯。 

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図3 一〇〇式司偵

 

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図4 五式戦闘機(キ100)

 

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図5 熱輻射用の国籍マーク 

 

RAF Cosfordにおける備忘録

・ロンドンと同じように駐車料金がかかる
・コインロッカーはない
・車が最も楽なアクセスであるが、近くまで鉄道(最寄駅Cosford駅)が走っており、その交通手段でアクセスしている人もちらほらといた
・お土産コーナーはホールではなく、ハンガーの中に大きなところがある。ロンドンより小さめ

◆8/17(木)ボービントン戦車博物館(The Tank Museum)とFosse Farmhouse(アリス家のモデル)

 この日は一度は行ってみたかったボービントン戦車博物館と、その夜はFosse Farmhouseに宿泊という強行作戦である。ボービントン戦車博物館はドイツのムンスター戦車博物館、ロシアのクビンカ戦車博物館と並ぶ戦車道の聖地である。オックスフォードから車で南に走ること二時間半、イギリス南部の片田舎ボービントンに向かう。因みにこの日はイギリス運転デビューで襲い掛かるラウンドアバウトに助手席のフォローを受けつつなんとか行程をクリアする。今度はチーフテン戦車とチャレンジャー戦車に出迎えられつつボービントン戦車博物館に到着。駐車場は無料であるが、パンフ込の入場料がかかる。イギリスらしくMk.戦車に出迎えれつつ、クルセイダー、センチュリオン、その他各国の有名戦車が所狭しと並んでいる。ボービントンの代名詞であるVehicle Conservation Centreでレストア待ちのために保管されている車両群は壮観である(図6)。実際にセンチュリオンの断面展示(図7)やティーガーを見るとその大きさにおののく。ティーガー1、ティーガー2、エレファント、ヤークトティーガーシュトゥルムティーガー(の砲身)がずらりと並ぶTHE TIGER COLLECTIONには特に人だかりだった(図8)。今回はボービントンに車で訪れたが、その他の交通手段としては最寄駅まで電車で行き、そこから乗合タクシーに乗って辿り着くというものがあるようであるが、少し難易度高そうである。

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図6 Vehicle Conservation Centre

  

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図7 センチュリオンの断面展示 

 

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図8 ティーガーⅠ 

 

 さて、18時にFosse Farmhouseへのチェックインを伝えていたので消化不良気味ながらボービントンを後にする。Fosse Farmhouseは「きんいろモザイク」のアリス・カータレットの実家のモデルとして有名であるが、ボービントンから車で1時間半のコッツウォルズ地方にある。このイギリス旅行を企画するにあたり当初きんいろモザイクはオプショナルで考えていたが「コッツウォルズ地方には行くべき」という強い勧めもあり、調べているとどうやらFosse Farmhouseに宿泊できるということを知り、手配を進める。Fosse Farmhouseは日本語サイトもあるようであるが、私の拙い英語でも意図をくみ取ってくれて無事にアリスの部屋を予約ができた。予約の段階からアリスの部屋(The Pink Room - Alice's bedroom:)、シノの部屋(The Pine Room - Shino's bedroom)って説明されて困惑しつつも満足。アリスの部屋がベッドが2つ、シノの部屋がダブルベッドがひとつ。イギリスは1部屋あたりで○○£という支払であるが何れの部屋も朝食付きで140£、夕食のコースが1人あたり35£である。3名の場合はエクストラベッド(1名分40£)を出してくれるようであり人数を説明して予約をとれる。

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図9 宿泊したFosse Farmhouse

 

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図10 宿泊したアリスの部屋ことThe Pink Room 

 

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図9 シノの部屋ことThe Pine Room 

 

 オーナーのCaronさんはとても気さくな方で、アニメのシーンと合わせてお部屋を紹介してくれたり、声優さんやアニメスタッフが来た話をしてくれた。きんモザ以外にも元々Fosse Farmhouseはかなり格式あるB&B(宿)らしく、日本の皇室も宿泊に訪れたこともあるようであり、Caronさんの若かりし頃の話を含めていろいろとお話を伺った。また、宿の談話室にはきんモザ関連書籍がやグッズが山のように積まれ、撮影禁止の原作者様の直筆サイン色紙などが飾られていた。Fosse Farmhouseについてから部屋にはきんモザのBGMがずっと流れていて「ここがイギリスの片田舎か…」みたいなことを考えつつ、夕飯になる。どうやら我々のグループの他に日本人のオタクが1名来ているということでCaronさんの手作りの夜ご飯(図10)を一緒にしつつ、イギリスの片田舎で地ビールと美味しいご飯を頂きながら盛り上がる限界オタクになった。

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図10 手作りディナー 

 

ボービントン、Fosse Farmhouseにおける備忘録

・電車へのボービントンのアクセスは駅から乗合タクシーかバス。博物館をゆっくり見るには2日あった方が良い
・Caronさんの料理はプロ級なのでぜひとることをオススメする
きんモザ関連の寄付グッズはたくさんあるので持っていく場合は事前に聞いた方がいいかも
・Caronさんの別れの挨拶を理解するのに30秒程時間がかかったので訪れる前に予習すること

 

◆8/18(金)きんいろモザイク聖地巡礼

 朝起きて前評判で聞いていたCastle Combeの素敵な朝(図11)を散歩しつつ、朝ごはんを戴く。その後、Caronさんにアリスパパカーを紹介してもらったり、聖地巡礼ノートに記帳した。ノートは声優さんやアニメスタッフの直筆メッセージやイラストが残されたノートであり、一緒に書くなんて畏れ多かったがせっかくなので書いた。その後は忍が降り立ったKemble駅(図12)から、アリスと忍が遊びに出かけたCirencesterの街(図13)、そしてカレンとアリスの思い出のBibury(図14)と例の電話ボックスを散策した(図15)。そんなこんなでレンタカーを返す時間となり、楽しい旅行もほぼ終わる。最終日の夜はイギリスといえばベイカー通りに行きたかったこともあり、シャーロック・ホームズ博物館の近くの日本食レストランでかつ丼を食べる。花金だったことから日本人のお客さんも多かった。かつ丼は良い思い出になった。

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図11 Castle Combeの素敵な朝

 

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図12 Kemble駅

 

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図13 Cirencester

 

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図14 Biburyの街並み

 

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図15 エンディングの一場面

 

コッツウォルズ地方における備忘録

・サイレンセスターに車で行く場合はそれなりに駐車場はあるが、街中なのでいくつか調べておいた方が良い
・バイベリーは小さな町であるが、観光客が多く、駐車場に悩む。路上駐車禁止以外の場所を探すのに苦労する
・トイレは有料のトイレしかない(見つからなかった)
・ケンブル駅は駅の有料駐車場に駐車する。十分なスペースがある。

 

 最終日はパディントン駅近くのホテルをとり、のんびりと朝を迎え、ヒースローコネクトで空港へ向かう。あっという間の夏休みだったけど思い出深いものになったように思う。次はロシアかドイツあたりに行きたい。最後にこんな偏った旅行に付き合ってくれたいけちさん、さらに家に転がり込ませてもらったひじょうぐち君には感謝申し上げたい。